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紀伊半島縦断ツーリング

〜酷道の旅〜
京都-奈良-奥瀞-那智-十津川-奈良-京都

走行日:2010年7月26日月曜日-同27日火曜日

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*3:道の駅おくとろ→飛瀧神社(那智の滝)*

7月27日火曜日午前5時、
ヒグラシの大合唱を聞きながら起床。
夜の間も何度か起きてその度に
網戸を開けて外を見るもずっと曇りで残念。

まだ曇ってるかな…?とテントからゴソゴソ這い出すと、
夜空を隠していた雲は殆ど切れていて
宵闇が残る深い蒼色の空をバックに
たなびく雲が朱色に染まった見事な朝焼けが!

なんと神々しい…
急いで5D2を持ち出して撮影していましたが
見る見る間に雲や空の色が変わっていって、
大空で展開される大自然の劇場に
ただただ見とれるばかりの夜明けでした。

紅茶を淹れよう♪

写真撮ったり顔洗ったり、
道具を引っ張り出してきつつ朝食準備。

キャンプだからティーバッグにしておけばいいんですけど
ほら、やっぱいつも飲んでる紅茶を飲みたくにるってのが人情。
だから面倒でもリーフティを淹れるのです。

ヒグラシの合唱は起きてすぐに止み変わって目立ち始めた
ヒヨドリやウグイスの鳴き声が響く中、
湯を注いだコッヘルの蓋から漏れる
ダージリンの豊かな香りが辺りを包んでいく…。


千変万化

その間にも辺りはグングンと明るくなり
低層の乱れた雲と高層の履いたような筋雲が
めまぐるしく変化をする様子を
紅茶を淹れながらぼんやりと眺める。

雲の動きってヤツは複雑でとても美しい。


想像以上に美味し!

いつもの様に珈琲用のペーパーを入れたバヨネットドリップで
紅茶の葉をこしながらマグカップへ注ぎ、
昨日買ったジャムパンで朝食を。

いつもはトーストを作ったりするんでちょい手抜きでしたが
このジャムパン、予想以上に美味しくって香りが良くって
買って大正解なのでした。( ̄ー ̄)v


いつもの光景(笑)

朝食の後片付けを済ますともう午前7時、
日も照ってきたので撤収開始!
遠くにドームテントが写っておりますが
夕方過ぎにキャンプ場へ入ってきたライダーです。
私と同じソロキャンパー、顔は合わせたし
挨拶はしたけどあんまり気軽には喋りたくない模様。(^^ゞ

それとテントをたたもうとしたらブンブン音がするから
何だ?とフライシートの隙間を覗くと、
キイロスズメバチがいつの間にか入っておりました。(汗
追い払ってもまた入ってくるしエイヤッと
一気にフライシートをはがすと、
どっかへ飛んでいって一安心。^^;


たたむと小さい

シュラフだのマットだのをたたみ、
テントもすっかり乾いたから
ポールから外してたたみにかかる。

立ててるとそれなりの大きさがあるんだけど
こうしてポールから外すと本当に小さく見える。
コールマンのツーリングテントは
メインの2本がカーボンポールですので
見た目よりももっと軽く仕上がってますよ。


積み込み完了♪

もう随分と暑くなってきた午前8時頃、
キャンプ道具もGマジェへ積み込み完了。
…ハンドルにポロシャツが引っかかってるって?
前日はかなり汗をかいたんで軽く洗って
絞って振り回して干してたんですが…、
やっぱり完全には乾かんかったな〜。

でも走ってる内に乾くさと汗でじとってきたTシャツを脱ぎ、
下の方が濡れてるシャツをツメタツメタ!とか言いながら着て
Gマジェを走らせ始めたのでした。(笑)


お茶補給完了

テントの外に出てた同じくソロキャンパーな
兄ちゃんと会釈を交わしつつキャンプ場を後にして、
道の駅にある自販機コーナーで麦茶を購入。
例の如く保温保冷ポット(500cc)を持ってきてるんですが
暑いからすぐに無くなっちゃうんですよね〜。
ここで買う麦茶は2本目です。^^;


え〜!?

R169を新宮方面へと走らせ始めると
すぐに中央線が無くなって、
部分的に車だとすれ違いが厳しい
酷道の顔を見せ始める。

左手のダム湖の方の司会がひらけたと思ったら
対岸が盛大に土砂崩れ起こして足りねぇ。(汗
あんな感じで道が塞がっててもおかしく無い国道だから
気をつけて走ろうとゆるゆると川沿いの道を進むのです。


お〜

小森ダムのダムサイト傍を通るトンネルが、
素掘りな上に照明がなく1車線でそこそこ長くて濡れてると言う
もうやめてくれ〜!と対向車来るな〜!と叫びたくなるような
特に夜は絶対に通りたくないトンネルを過ぎて、
樹間をクネクネと続く国道を進んでいくと
いきなりポンと明るい所へ飛び出し物凄くいい道が目の前に。

T字路になってる足元から下を見ると
なかなか素晴らしい渓谷が見渡せましたが、
どうやら北山峡と呼ばれる場所な様。

それにしても静かな所だ。


場違いな山奥のバイパス路

北山峡を見下ろせる所から新宮方面へ伸びる
物凄くいい道はR169の新道なようで、
完成した所から部分的に供用開始してるみたい。

だからこう言う道が出てきたと安心してたらダメ。
一山二山と越えていくR169は
各所で元の酷道区間が顔を出すので、
気を抜けないライディングが求められます。^^;


県境も越えまくり

この辺りはまだまだ県境が複雑に入り組む所で
奈良県の十津川村に入ったり和歌山県に入りなおしたりと、
度々現れる県境看板を眺めながら走るのも楽しいです。

この場所もなかなか高度感があるいい所でしたが
山腹を巻く狭路区間には更にこういう所をよく通るから、
神経は使うもののなかなか楽しみながら走れるのです。
R169がこんなスカイライン的な道だとは思わんかった。


無数にある道端の滝

↑にも書いた通り狭路区間は神経を使うだけの
楽しくない道ってわけでもなくって、
見晴らしの他にも道端に無数の滝があって
暑い夏に通るには清々しくていい道でもあります。

京都の北山にもこうした道は結構あるんだけど
この場所に滝が多いのは岩が剥き出しになってる
断崖が多いからなんでしょうね。
走ってると気候や地質の違いに寄って
山の表情の違いなんかも見えてきて
山の中を走るのもなかなか楽しいのです。( ̄ー ̄)


見覚えがある場所!

ガンガン下りだしたくねくね道を進み
道の駅おくとろから40分余り過ぎる頃、
目の前に懐かしいものが見えてきました。
そう、三重県熊野市から伸びている
R311との合流点です♪

2007年7月に行った「潮岬ツーリング」では
この左手から上がってくる道を走って、
R169に合流してR168を目指したんですよね〜。
R311のこの辺りも狭いわ急だわで
結構ドキドキしながら走ってきて、
この広い場所に出てほっとしてたなぁ。(^◇^;

合流点の広くなってる所にバイクを止めて
一息入れてからR168へ向け走り始めたんですが、
2007年に来た時は細い所や濡れてる所が多数で
かなり怖い道って記憶があったんですが、
そりゃもうすっかり綺麗な道に生まれ変わってまして、
何の不安もなく熊野川を渡ってR168へ合流。
裾の方が濡れてたポロシャツもすっかり乾きました。(^◇^;


午前9時10分合流

R311との合流点でR169は走破したなと思いましたが、
3年前は工事してた新しい道ができてたって事で
改めてR169完全走破♪っと。^^;
でもまだまだあの山の中で工事していたから
また数年後に来たら違う道を走ることになるかもね。

そんなわけで2007年の時も2009年の時も見た
この橋を見てもう凄くホッとしてしまいましたが、
飛瀧神社はまだまだ遠いから
体を伸ばしてちょいとリフレッシュした後、
R168を新宮方面へ走行開始。

新宮市へ出てからはR42沿いに海を見ながら走ろうかと思ったけど
あんまりゆっくりしてると後がキツキツになる…と、
帰りにもし余裕があればそうするって事で
那智勝浦新宮道路をバビューンと飛ばしてあっという間に那智山の麓へ。


ここへ停めたんだよ

住宅街を抜け徐々に斜度を増す県道を上っていくと
大きな木の看板が掲げられた大門坂駐車場が右手に。
2009年はここへ停めて大門坂を登り那智大社まで行ったから、
全くもう時間切れ甚だしくて
飛瀧神社に寄れなくなっちゃったんですよね〜。
だから今回はそのリベンジも兼ねた那智山訪問です。(^^ゞ
もちろん今回は大滝のすぐ側までバイクで行きますよ。

それにしても時間が10時頃と早いからか
それとも暑いからか車が全然ないな。


那智の滝だ〜!

大門坂の登り口を見送って更に斜度を増す県道を進み
大きくて深いS字状のコーナーを抜けて上って行くと
木々の間から那智の滝がドーンと!

なんか不意打ち的に現れるんで
思わず声を出しちゃう事請け合いです。
しかしまだまだ距離はあるしバイクに乗ってるのに
滝音が聞こえてくる気がするほど素晴らしい存在感です。


飛瀧神社前に到着

午前10時12分、飛瀧神社前駐車場に到着。
乗用車の駐車スペースはもう無かったけど
バイクは楽に置くことができました。
それにしても…ナンバーの地域はそれぞれだけど
旅してるってバイクばっかで
なんか見ていて楽しかったですよ?^^

ポットのお茶を飲んで一息ついて、
カメラバッグを担ぎ、いざ飛瀧神社へ。


木立の中

鬱蒼とした木立の中、石段を少し登った所に
飛瀧神社への参道の始まりを告げる石造りの鳥居が。
その鳥居を越えて参道を進んでいくと
木々を渡る風のざわめきに混ざって
滝音が徐々に大きくなってくる…。
そのせいか木立の中にいるって以上に
涼しく感じてきたりも。


帰りは登るんだよ…^^;

でもね、鳥居を越えてすぐに参道は
長くて結構急な下り階段へとなってまして、
まさに行きは良い良いだよなぁ…と
足元に気を付けながら降りていくのです。^^;


おぉ…

階段の中程から少しずつ姿は見えてたけど
こうして参拝所の前に立つと、
この滝を神格化した昔の人の気持が
分かるような衝撃を受けました。

この場所からでも十分に楽しめますが
更に近づくため有料の御滝遥拝所へ向かいます。


那智御滝水

門をくぐって階段を上がってすぐに
「那智御滝水」と称された御神水が湧いていて、
延命長寿のご利益があるとして
参拝者に親しまれている御神水です。

このすぐ傍に盃が用意されてて
100円だったかを奉納すれば持ち帰れるから
殆どの人はその盃で水を頂き持ち帰ってましたね。
もちろん、私も。
更に帰りにもう一度寄って空になったポットに
御神水を詰めて持って帰りましたとも。(^◇^;


徐々に滝音が大きく

更に参道を登り朱色の拝所舞台が見えてくると
滝音は一層大きく滝による風もゴーゴーと吹くように。
真夏の昼間、しかも物凄く暑い時間帯なのに
この場所だけ季節が違ってるような感覚も受けます。

拝所舞台の先端に立つと何にも遮られない大滝の姿が眼前に。

絶句
空から轟落ちてくるようなその姿に
ただただ圧倒されてもうなんと言っていいのか分からない。
落差133m…京都タワーがすっぽり収まる高さです。

飛沫で潤う木々

落ちてくる間に霧と化した水が周囲の木々を潤し続け
真夏の日に照らされて輝きを発していた様だったのも
とても印象的でした。


三筋の滝

落ち口を望遠で振り仰いでみると3つの切れ目から
ドウドウと水が流れ落ちていて、
なるほど三筋の滝と言われるのにも納得。

渡された綱に付けられた御幣が翻る様子も
よく見えていたのですが、
この流れの中滝口近くに身を浸して
綱を張り替える様子もテレビで見た事がありますが、
うーん想像しただけで足がすくみます。(; ̄ー ̄A

そしてこの奥には神域として守られた
広大な那智原始林が広がっています。


境内へ戻る道

カメラを収めて一時那智の大滝と向き合う
静かな時間を過ごしてから、
登ってきた時とは違うルートで降りていく。
大滝の飛沫で年中湿気ているからか
踏まれない所は一面に苔が生えていて、
ただひたすら空気が柔らかで居心地が良い所だったなぁ。

ぐるりと回りこむように降りていくと
巨樹の間に小さな庵が。
説明がされてたような気がするんですが
何の庵だったかは失念。^^;
でもここが修業の場と言う事を
伝えてくれるような庵でありました。


足取り重し…(^◇^;

鳥居や社務所がある所へ戻ってくると
目の前には先ほど降りてきた階段が
壁のように続いている…。
しかも見えてる所で終わりじゃなくて
左へ屈曲しておんなじぐらいの階段が続いてます。
…登ってる人達も微妙に足が重そうだ。(^◇^;

一汗掻いて駐車場へ戻り、
売店の自販機で炭酸ジュースを勝手一気飲み、
息を整えた午前11時30分、
R168へ戻る為に那智山を降りていきます。

…潮岬は回らんのかって?
高速を使わず帰るには辛いルートだし
使った所でもうビックリするほど時間かかるんですよ。^^;


つづく