京都北山避暑ツーリング
〜2004年・夏〜

今年は梅雨明け前から厳しい暑さが続いていますが、
少しでも涼を得ようと7月20日に北山の方へ走りに行ってきました。
このページではそのレポートを書かせてもらおうと思います。

ツーリングに出かけた日は朝から凄まじく暑く、
結局前日夜からクーラーを入れっぱなしでした。
それだけに一歩部屋を出ると出かける気が挫けかけたりもしましたが
「北山の方はきっと涼しい」と自分に言い聞かせ、
店の仕事を済ませたのち午後11時半過ぎに自宅を出ました。(^_^ゞ

一路鞍馬を目指して京都市内を北上し
下校する生徒で混み合う京都産業大学の前を通り抜け、
貴船との分岐点の少し手前辺りで前走していた自動車もなくなり、
そのまま鞍馬寺の門前を通り過ぎて
本格的に花背峠を登り始めました。
通りなれた峠道…ではあるのですが
Gマジェで来るのは初めてだし北山杉の間を
縫う様に次第に斜度を増す峠道を気を付けて登っていると
あっという間に先を行っていた車に追いついたりして。^^;

所々に待避所があるものの全体的に1・5車線の峠道で
前の車が道を譲ってくれない限り追い越すのは難しく、
車につっかえるのは仕方ないかと大人しく後をついて走り
自宅から30分余りで百井別れへ着きました。
百井別れ
「酷道」として有名な国道477号線の中でも
最も酷なポイントの一つです。
↑の写真で看板のある右下へ行くと百井峠へ至るのですが、
これまた花背峠が緩やかな峠と思えるほどの
えげつない峠道でハッキリ言って国道とは思えないですし、
逆に百井峠からこの花背峠へ国道沿いに登ろうとすると、
交差点であるにも拘らず多くの車はこの場所で
切り返しが必要となる有名な場所でもあります。^^;;
ちなみに看板には大きな赤文字で「大型車通行禁止」とあります、
ええ力の限り国道ですとも。^^;;;

百井別れから幾度かのヘアピンコーナーを
通り過ぎ一登りで標高759mの峠です。
そして峠の電光温度掲示板を見ると21℃!
鞍馬では31℃でしたから10℃も下がり
流石にライディングジャケットを着ていても快適です。^^
今日は先がまだまだ長いので峠で止まらずそのまま通り過ぎ、
のどかな花背の集落を抜けて上桂川を渡りT字路を右手にとって
広河原・佐々里峠方面へ進みました。

徐々に小さな流れとなる上桂川を右に左に見つつ進み
いつもの能見口の売店でジュースでも飲んで休憩しようと思ってたら、
その手前から場違いなほど立派なバイパス道路が…。
でもこれを進むと売店には行けないだろうと思って旧道を進むと
なんと、その売店が綺麗さっぱりなくなって更地になってました。( ̄□ ̄‖
確かにこのバイパスを作っているのは知ってたけど
まさか売店まで無くなっているとは…。
少し引き返してもバイパスを進んでも売店の移転先と思える所は無く
仕方ないのでそのまま進んで佐々里峠を登ることにしました。
峠前の便利なレストポイントだったんだけどなぁ。

佐々里峠の峠道 水、出てました^^
スキー場を左手に見ながら峠道を登り始め、
いくつかのコーナーを曲がった所にある待避所で
バイクを停めて写真を撮ってました。
↑左側がそれで登ってきた道を見下ろしてますが
右下の道路が向こう側へ巻いて左上へ登ってきてるのが分かるかな?
佐々里峠の京都側は概ねこんな感じの道が続きます。
そして京都市左京区の最北端の近くでもあるのですが
ここまで来ると周りは山と空しか見えないほど山深く、
自分が住む同じ京都市とはとても思えませんよ。

再びバイクに跨り右へ左へくねる道を
えっちらおっちら登りつめ佐々里峠へ。
そしてここでも停まらず右にある悪天候時の待避所でもある石室を見ながら
今度は美山側の下りとなるわけですが、去年か今年に舗装を
敷き直したのか以前の様に荒れている所も少なく
かなり快適に下る事が出来ました。
でも京都側と比べて道は細くブラインドコーナーは
更に増えるので常に正面衝突を警戒しつつ
降りる必要がある峠ではあるんですけどね。(^^ゞ

そして斜度が緩くなり川が道路のすぐ傍を流れるようになって
峠を下り切る直前にあるいつもの水場を見ると
数日前の雨のおかげか豊富に水が出ていました。^^
↑右側の写真がそうなのですが
ここの水はハッキリと甘みを感じるとても美味しい水で、
峠前に休憩を入れられなかったのでここで喉を潤し、
持参した2リットルのペットボトルにこの水を詰めつつ
ヘルメットも脱いで体を伸ばしていましたよ。
到着時間は午後1時19分、自宅から1時間半ほどの場所です。
10分ほど休憩して先へ向けてバイクを走らせ始めました。

綺麗な美山川 ビレッジライン、田歌側入り口
美山川に架かる橋を渡り左折して西へ進みましたが
時々足元に見える川が余りに綺麗で
「ち、海パンはいてくりゃよかった…」とポツリ。(^◇^;
流れのある川で泳ぐのは嫌いな人もいるでしょうけど
私は結構好きな方で川の流れと一緒にたゆたってると
日頃の不満やらストレスやらが全部流れていく気がするんですよね。(笑)
でも今回はまだまだ先があるのでガマンガマンです。

いつもならこのまま美山川(由良川)沿いに
国道162号線へ向かうのですが、
この日は美山町田歌から福井県名田庄村堂本口へ至る、
五波峠(ごなみとうげ)を通る事にしました。
というか今回のメインイベントです。(笑)
五波峠はつい最近まで未舗装林道だったのですが
つい最近全線舗装され、「ビレッジライン」との愛称も付いています。
ま、元オフ車乗りとしては複雑な気分ですが、
舗装されているおかげでGマジェでも入れるんですしね。

ここで五波峠について一言二言。
五波峠はいわゆる若狭と丹波を分ける稜線、
若丹国境尾根を越える数ある峠道の一つで、
鯖街道とも呼ばれる古来からある峠道です。
というか昔は若狭と京を結ぶ最短ルートとなる五波峠や
一つ西にある知井坂、棚野坂がよく使われていたそうなのですが、
戦後、国道162号線を拡張する時に
より高度が低く工事のし易い堀越峠が選ばれた為、
他の峠道は次第に寂れていったそうです。
だから国道162号線は周山の北、深見峠から徐々に
西へ向かい堀越峠へ迂回するようにつけられています。

そんな寂れていった若丹国境尾根を越える峠の内、
数少ない車で通れる峠が五波峠というわけです。
眺望抜群な八ヶ峰(標高800.1m)へのハイキング路が
峠から続いているというのも残った理由の一つでしょう。
ちなみに知井坂は現在も徒歩なら通れますが血坂の別名とも言われ、
血涙が出るほど厳しい街道だったからとか、
過去の戦乱で谷が血で染まったからとも言われてます。
そして堀越峠に最も近い棚野坂は名田庄側の道はあるものの
京都側の道は消失してしまっています。
人が通らなくなった廃道は次第に自然に戻るとは言え、
古来よりある街道が無くなるのはやはり寂しいものです。

崖、崩れてます(大汗
ただこのビレッジライン、洒落た名前は付いてるものの
車通りは圧倒的に少なく、特に京都側は舗装こそまだ良いものの
落石が非常に多くこぶし大からこぶし2,3個分ほどある
石が至る所にゴロゴロしてたり、↑の用にハッキリ崖が崩れてたり…。(汗
おまけに木々が深い所はアスファルトの上に苔が生えてたり、
時々現れる道を横切る溝の金属蓋が部分的に無い所まであったりして
舗装路とは言えかなりえげつない所でしたよ。(;´Д⊂)

五波峠 まさにスカイライン
滑りやすい路面、そこここに転がる落石に注意をしつつ、
麓から15分足らずで五波峠に到着しました。(写真左)
峠は少し広くなって駐車場があり、バイクの後に見える
峠の石碑やこの反対側には八ヶ峰へのハイキング路もあります。
八ヶ峰へは五波峠から1時間半ほどの距離ですし
一度登ってみたいものです。

峠にいたおっちゃん2人と少し喋り、
5分ほど停まった後、名田庄側へ下り始めました。
名田庄側は打って変わって落石は少なくなり、
まだ走りやすかったのですが、今度は眺望がすごくてね
高度感タップリでもう足がすくみかけてたりして。^^;
↑写真右は峠から少し降りた所で撮った物で
向こうに見える山並みがつくるスカイラインがとても綺麗です。
そしてバイクの向こうにあるコンクリブロックの先は…、
まっさかさまに谷へ向かって切り落ちています。( ̄▽ ̄‖サー

いや、コンクリブロックがある所はまだいいんです無い所の方が多い。(爆)
ハッキリ言ってドライバーにしろライダーにしろ
初心者さんお断りな街道の一つでしょう。
ミスって落ちたらまず命は無いし数日間か数ヶ月間かそれ以上か
発見もされんと思うので初心者は絶対単独では行くなー。(大汗

懐かしのR162
狭い峠道を降りていくと少し広くなった道の端っこで
バーベキューやってる人達がいたりして驚きましたが、
次第に斜度も緩くなり民家が見え始めると
国道162号線はもう目の前です。
↑はR162に出る直前にある看板ですが、
小浜方面へ進めば30分ほどで小浜港へ出られる場所です。
が、今日は海を見に行く予定も余裕も無いので
左折して一路京都方面を目指す事に。

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